海南行

海南行

海南行(かいなんこう)は、細川頼之(ほそかわよりゆき)によってつくられた作品となっています。

細川頼之は、今で言うところの愛知県に生まれた人物です。
とても端正温厚で、読書を好んでいたということで詩歌にもよく嗜んでいたといわれています。
主に執事の職をしていた人物として名が通っているのではないでしょうか。

では、海南行の意味について調べてみることにしてみましょう。
自分の歳も50になって何の功績も残していないことがまことに恥ずかしく思う。それにひきかえ、歳月の移り変わりというものはとても早いものに感じ、花咲く春も過ぎて今はもう夏をむかえた半ばとなっている。青ばえに例えられている自分を失脚させたつまらない人たちの声が部屋いっぱいに響きわたっており、いくら追っても逃げ去らないようにとの声がうるさいものだ。こんな世の中は捨てて長椅子でも出してきて座禅の一つでもおこない、清らかな風の吹いているところにおいて余生を送っていきたいものだ。

歳を重ねていけばいくほどに歳月が過ぎていくものは誰でも早く感じてしまうものです。
功績というものは自分では気づかないうちに残されているものなのですが、やはり何も無いと感じてしまうのが人間なのでしょう。

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