歴史

歴史

詩吟は、千年以上もの歴史がありますが、もっとも詩吟が盛んであったという時代は幕末の頃といわれています。
武士階級の歌として、武士の間においては盛んに吟じられていたのです。
しかし、当時の詩吟では吟じているというよりも、大きな声を張り上げて悲憤慷慨するという表現のほうが適切であったのではないかと思われているのです。
それから明治時代を経て大正時代に入ってからというもの今でいう詩吟の吟法といったものが確立されていったのだといわれています。

当初は、詩吟の流派というものは二つしかなかったようです。
しかし、それぞれに分派が分派を生み出していった結果千以上もの流派が生まれていったのです。

戦後では、音楽が非常に普及されるにつれて詩吟も次第に音楽的な要素が重要視されるようになってきて、リズムや音程・発音・発声が声楽の一つとして詩吟が見直されるようにもなってきたのです。

近年の吟詠は質的にも非常に向上してきているものとなっています。
古典芸能の一つとしてすばらしい吟詠になってきているということはとても喜ばしいものですよね。

現代においては、男女問わず誰にでも気軽に楽しむことのできるようになった詩吟ですから様々な楽器に合わせていくという方向性も見えて更に注目が集まることでしょう。

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