説調

説調

和歌というものは５・７調の長歌が元の姿でしたが、片歌（かたうた）旋頭歌（せどうか）連歌（れんが）短歌などになっていきます。平安時代末期においては７・５調の今様歌が発達しました。

俳句は連歌、俳諧連歌の長句と下の句の短句とを交互に読み続けていきますから分かれて、上の句だけで成り立つ俳句へと発展した俳諧が滑稽だと意味するように、俳句の本質的な性格はおかしみであり俳句を詠う場合その本質を考えて明るく楽しく詠うのが適しているでしょう。また、俳句では切れというものが大切になってきます。それを上手く表現するように心がけて詠うことが重要なのです。

俳句の場合、流会派により律旋法・呂旋法・陽旋法・陰旋法など様々な節調があります。
伴走者との事前の打ち合わせというものが必要になってきますが、打ち合わせが不可能という場合はとても詠いづらく音を狂わせてしまうという場合も出て来てしまうものなのです。
伴奏側からも詠いだしやすいように練習するといったことも大切になってきますね。

他にもいろいろな音階によって節調に置き換えられないかという検討といったものをしてみるのも良いでしょう。
それもまた詩吟、朗詠を楽しむ一つになっていきますよ。